麺や マルショウ × あす流 コラボ / 極麺鼓舞味噌 @大阪府豊中市
7月30日、豊中「麺や マルショウ」さんと、高槻「あす流」さんのコラボ第2弾が、場所を豊中に移し開催されました。
当日は強い日差しに照らされたかと思うと、急転して空模様が怪しくなったり、不安定な天候でしたが、開店3時間以上も前から両店のファンが押し寄せる人気ぶり。
前日のサプライズ予告に関する憶測が飛び交う楽しい待ち時間でした。
11時30分、麺やマルショウ・田部店主と、あす流・山本店主が挨拶されて開店。
コラボメニューは味噌ラーメン。
「麺や マルショウ」さん、「あす流」さん、どちらのお店でも提供されていない、この日限りのスペシャルメニュー。
しかし何故、真夏にあえて味噌?
戸惑いと不安が冷や汗、滝汗とともにアスファルトに流れ落ちていきました。
「極麺鼓舞味噌(800円)」
お待ちかねの一杯は芳醇な香りが漂う白味噌ラーメン。あえて塩分濃度の低い白味噌で食べやすい仕様かなという私の予測。
しかし・・・。
想像できる味わいはそこにはなく、身勝手な固定観念を気持ち良いほどに打ち破ってくれる衝撃のお味。
白味噌特有の包み込むような甘味や穏やかさは抑えられ、エッジの効いたキレのある味わい。
特に酸味が程よく感じられ、全体の輪郭を際立たせ瞬時に鋭くコクを伝えるという、これまでに味わったことのない味噌スープでした。
作り手、食べる側、双方にある味噌ラーメンの既成概念を一旦解体し、一から構築する上で攻める気持ちを強く意識したのではないでしょうか。
コラボであるがゆえに普通に美味しいもの作っても面白くない、やるからには徹底的にやるという姿勢が窺える攻撃性。
その気持ちが常識を対極に押しやるようなスープを作ったように思えます。
合わせられた麺は平打ちのストレート。モッチリした食感と噛み切る瞬間の歯ごたえが特徴的な麺。
このタイプの麺が合わせられるのも意外な印象を受けました。
机上の空論なら浮かぶことのない麺だと思われます。
そしてこの日のメニューに華を添えたのが「烈火」さんの辛味噌と、「三麺流 武者麺」さんの紀州うめどりチャーシュー。
マルショウ、あす流が一体化して「マル流」となっているところへ、強い個性を持って登場する両店の切り札的一品。
ささやかな応援なんて生やさしいものではなく、鉢の中では2+1+1のスタイルが見えるガチンコの勝負。
辛味噌の存在感は言うまでもなくですが、紀州うめどりがもたらすインパクトがこれまた衝撃。
遠慮なしにアピールすることで4者の想いが熱く交わるスーパーコラボに発展しましたね。
「烈火」さん、「三麺流 武者麺」さんの心意気に感動しました。
しかも夜の部では烈火・浮島店主、三麺流 武者麺・中上店主が厨房に立たれ、応援で和海・木下店主まで駆けつけられたとのこと。
それを聞いて感涙、涙チョチョギレ。
「麺や マルショウ × あす流」コラボのテーマとなった「極麺鼓舞」という言葉。
その文字が表すように両店の気持ちが一体となったイベントでした。互いの厨房に異なるお店のスタッフが入っていても違和感がなく、むしろ緊張感の中にも楽しむ姿が窺え、それは参加した私たちもカウンター越しから同じように楽しめる空気でした。
何か一緒にやることがコラボ。それでもいいでしょう。
でもやる以上はそこに意義があり、それを背負い、別のものへ結びつけ、次の扉を開かなければならない。
そして何を伝えるのか。
真に気持ちがひとつにならなければコラボは成立しないでしょう。
そういった意味で大成功に終わった今回のコラボ、極められた麺で鼓舞させられたのは私たちも同じですよ。
最後の一滴を飲み干して鉢を置いたとき、その場にいられたことに素直に感激いたしました。
そして目の前の2人の職人がいつも以上に男前に見えましたよ。
ねっ?
そうでしょ?
ピンポ~ン。
★★★★+α
店名 麺や マルショウ
住所 大阪府豊中市本町3-7-72
電話番号 06-6152-8639
営業時間 11:30~14:30 18:00~24:00(平日)
18:00~24:00(土日)
定休日 月曜日
駐車場 なし
facebook 麺や マルショウ
Twitterアカウント @marusyou714
尼龍 / 冷やし天中華 @兵庫県尼崎市
7月21日からスタートした「兵庫らぁ祭」の参加店「尼龍」さん。
考えようによっては大本命からダークホースまで各々のとらえ方があるお店です。
このスタンプラリーをきっかけにして初めて訪れた方が、どのような印象を抱くのか、他人事ながら興味津々であります。
この「他人事ながら~」ってのがミソです。
初訪時に感じたゆる~い空気。そこに馴染むことなく呑み込まれてしまった私は、半分緊張、半分ヤケクソで目の前の空気を切り裂いて店主さんに話しかけてみたり。
「誰、この人?」みたいに思われたんでしょうが、名乗らないところが私のサクセス、いや実色。
二度目の訪問では出会い系ラーメン店の実力を遺憾無く発揮されてしまい、あの日出会った人たちは今や最高のキモイお友達。
だから尼龍。やっぱり尼龍。
変態が常人でいられ、常人も変態になれる、そのサクセス、いや実色。
私にとっては久しぶりに見つけた「俺の場所」でありました。
そんな居場所があることに喜びを感じたり・・・チョット見当違いのような気もしますが(汗)
このお店が「兵庫らぁ祭」という大きなイベントに参加された意義は、後々参加者の心中で明確に顕れることでしょう。
私が「尼龍」さんでラーメンをいただく際には頭に旗を立てておきますので、いつでもお気軽に声をお掛けください。
皆様の一言が私の「ラーメン好きで良かった」という思いを確固たるものにし、自信を与えてくれます。
すれば我が家での居場所もミクロに大きくなるでしょう。
他人事ながら他人に思えない愛しいお店、誰もが身近に感じられる・・・かもしれない。
それが「尼龍」さんかな、かな、かな?
「冷やし天中華(850円)」
もう提供終了しています、たぶん(汗)
★★★☆
店名 尼龍
住所 兵庫県尼崎市崇徳院1-12
電話番号 06-6412-3011
営業時間 18:00~翌3:00
定休日 水曜日
駐車場 なし
Twitter @r_amaryu
【告知】 麺や マルショウ × あす流 コラボ第二部 ~ 極麺鼓舞味噌
7月30日(火) 極麺鼓舞 第二部開催!
「儲かってまっか?」
「ボチボチでんなぁ、フフフ」
「ラヲタ集まりまっせ」
「知りまへんがな、フフフ」
「味噌やりまっか?」
「打ち上げは蛍池ですな、フフフ」
お好きなセリフを吹き出しに入れてください。
(汗)
ということで明日、7月30日(火)、豊中の「麺や マルショウ」さんにて、「麺や マルショウ × あす流 コラボ第二部 ~ 極麺鼓舞味噌」が開催されます。
当日は両店のメニューにはない「味噌ラーメン」が提供されます。
「マルショウ」でも「あす流」でも単独のお店では味わえないスペシャルな一杯の中に、より熱い「マルショウ」と「あす流」を感じられることでしょう。
先日、「あす流」さんで行われた第一部同様、両店スタッフ総出での大イベントとなります。
そのため高槻の「あす流」さんは30日(火)臨時休業となります。ご注意ください。
7月30日(火) 極麺鼓舞味噌
麺やマルショウ@豊中 昼夜各30食
店名 麺や マルショウ
住所 大阪府豊中市本町3-7-72
電話番号 06-6152-8639
営業時間 11:30~14:30 18:00~24:00(平日)
18:00~24:00(土日)
定休日 月曜日
駐車場 なし
facebook 麺や マルショウ
Twitterアカウント @marusyou714
麺屋すみか / チャーシュー塩らーめん @三重県いなべ市
三重出張の日。夕方に桑名ということは、月のあかりに照らされて「はなび」の行列かなと考えていましたが、たまには違うお店をということで、いなべ市へ。
近頃活発にアウトプットする脳ミソですが、コチラの記事はインプットされたままでしたので・・・。
訪れたのは「麺屋すみか」さん。
今年の5月にオープンしたお店で無化調の美味しいラーメンがいただけるとの情報。
「麺屋すみか」とは当て字で「素味香」と書くらしく、素材の味と香りを大切にしたラーメンを作りたいとの思いから名付けられたとの事。
あっ、またコピペしてもうた・・・ということで by takuyurapapaさん。
お店に到着すると灯が消えてる。でも立て札は「OPEN」。
ライトの点灯忘れられたんでしょうかね。入店すると爽やかに「いらっしゃいませ」で、ホッ。
店内は洋食屋さんのようにスタイリッシュ。カウンターは3席と少なく、中心となるのはテーブル席です。
「チャーシュー塩らーめん(880円)」
透き通った黄金スープは貝出汁と魚介が前面に出たもの。動物系はさりげなく支える程度です。
聞くところによるとシジミを使用されてるようですが、強く伝わるのは貝柱による芳醇な出汁感で、素材の凝縮された旨味が口の中でふんわりと広がります。
合わせられる塩ダレが甘く、そして濃く、全体に丸みを感じさせる柔らかいスープに仕上げられています。
ありそうでない、個性的なスープ。これは相当作りこまれたものなんでしょうね。
じんわり染み入る旨さに心打たれました。
麺は多加水の細麺。ツルツルの喉越しとプリッとした歯ごたえが特徴で面白味を感じます。マッチングの良さというより、スープの表情をまた違ったものに変化させるような力を備えた麺です。
具材はチャーシュー、メンマ、糸唐辛子、三つ葉。
ロースチャーシューは箸で持ち上げるとホロホロと崩れるぐらい柔らかいもの。気持ちは分かりますが、チョット食べにくいかな。チャーシューメンにしては量的にも少ないような・・・。
メンマは細切りで、これまた柔らかいです。具材はその存在がスープの邪魔をしないようにと工夫されているような気がします。
ま、あくまでも私の想像ですが。10回振ったら8球空振りで、2回はバットがすっぽ抜けてしまう元少年野球児、生涯成績全敗で。
あ、水が美味しいです。川越シェフもビックリ!
いなべ市と聞いたとき、「どこよ?」って思いましたが、桑名からはすぐ近くで、今後の三重遠征においては間違いなく選択肢のひとつに入ってくるお店です。
帰宅して検索すると、店主さんのブログがHITしました。きっちりと更新され、また文章から感じ取れる人間性に、なるほど、この人だからあの味を、と納得させられた次第です。
ラーメンって、人間って、深く、面白いよねぇ。
「麺屋すみか」さん。三重のラーメン界を大きく照らす新星の登場です。
ごちそうさま!
★★★★☆
店名 麺屋すみか
住所 三重県いなべ市員弁町楚原868-6
電話番号 非公開
営業時間 11:15~14:00 18:00~22:00
定休日 火曜夜の部 水曜
駐車場 あり
ブログ いなべの中心で、ラーメン愛を叫ぶ
開けてはならない禁断の扉、触れてはならないタブー、いやはや踏んではならない〇△※・・・。
しかしどっぷりハマってしまった「兵庫らぁ祭」。ついに7月21日、閉じた瞼をこじ開けるようにスタートしてしまいました。
誰かに言われるまで無視していようと考えていた腹黒野郎でしたが、目の前の年金受給者様が早くもゴール寸前ということで、ぎこちないクラウチングスタートでダッシュした1軒目、「ラーメンまこと屋 伊丹瑞ヶ丘店」さん。
おおっ、私の大好きなロードサイドの大箱チェーン店ではないですか。
思えばラーメン食べ歩きを始めた頃は、深夜にチェーン店でグルタミン酸ブラックホールに吸い込まれる日々を送ったものです。
「牛醤ラーメン 黄金チャーハン定食(830円)」
安っ!
っていうか早っ!
トイレから出てきたら、もう着丼してる。冷めないように鉢に蓋してくれてました。
そしてニッコリとスマイル、FCならではのプライスレス、尼龍にはねえ!
いいじゃん、ネーチャン、ぎゅうじゃん!
ハイ、調子に乗るのはここまでにしときます(汗)
白濁したマイルドなスープ。ライト豚骨っぽいヴィジュアルですが、こちらは牛骨です。
牛骨特有の香ばしさ、甘さはそれほど感じず、やはりグルタミン酸による旨味効果が大きいですね。
辛味噌、マー油を混ぜると単一的なスープに幅が出て、辛味噌とマー油の味を存分に堪能できます。
その頃になると牛骨のことはすっかり忘れ、辛味噌とマー油って合ってるなぁとヒシヒシ、マサルにアケボノで。
プリっとした歯ごたえの真空麺。うん、イイです。
セットでいただいた黄金チャーハンは、まこと屋さんのもうひとつの売りとなるメニューのようですね。
ややパサッとした食感で心なしか火を通し過ぎのような気がします。
胡椒の強い味付けが特徴的で、四の五の言わせぬ堂々とした存在感で食べるものに自らをアピールする、四の五の言うことも忘れてしまうようなチャーハンです。
大箱ということでファミリー、団体客にも適応し、接客とコストパフォーマンスに優れたお店。
最近ではこういうスタイルのお店に赴くことは少なくなりましたが、やはり世間一般に受け入れられる営業形態と、そのあり方に関しては物販業を営む私にも学ぶ点は多々あります。
幅広い層の参加が期待される「兵庫らぁ祭」。
スタンプ押してもらえれば終わりではなく、そこからどこへ向かうのか、どう生かしていくのか、大切なのはそこでしょ?
明日は晴れるかな?
「兵庫らぁ祭」に関わるすべての人のためにも晴れ間が続いてくれることを祈ります。
★★☆
店名 ラーメンまこと屋 伊丹瑞ヶ丘店
住所 兵庫県伊丹市瑞ヶ丘1-22
電話番号 072-770-6663
営業時間 11:00~24:00
定休日 無休
駐車場 あり
WEB ラーメンまこと屋 公式サイト
Twitter @ramenmakotoya
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