南国に雪を降らせた記録的大寒波も何のその、橋の下ではパンツ丸出しで水遊びする女子高生、視界には萌える赤。
エキサイチングな夜を映し出す鴨川の水面に、欄干から乗り出すオサーンの鼻水一滴。
我に返って鼻かんで、「麺屋もり」さん。
オープン直後のガランドゥ以来2度目。この日もガランドゥ。



「生ビールセット(600円)」

この世でパンチラ後のビール以上に旨いものがあるのでしょうか？
その旨さを表現するには文字が足りず。みゆきさんでも3行は要するかと。



「濃厚鳥中華(660円)」

文字通り濃厚なスープ。クセになると表記されていますが、どちらかというとクセのある獣の風味。
好みはハッキリ分かれそうで、ワイルドにラーメン食った感が欲しい方ならタマランチです。



密の高い自家製中太麺。硬め。30年前なら「私に1分間時間を下さい」とボケるところです。
別に切なさを背に受けてるわけではありませんが肩をすくめて三条大橋の上。見下ろしても赤いパンツは見当たらず、風に吹かれて細い歌声。
兄さん、今度CD買うよ・・・。


店名 麺屋もり
住所 京都市中京区大黒町31 三条館1F
電話番号 075-252-1140
営業時間 11:00～23:00
定休日 不定休
駐車場 なし
WEB ラーメン横綱 公式サイト



　　

この一杯が目の前に差し出された瞬間の衝撃を何と例えたら良いのでしょう。
ポチ袋から万札見えた小三の正月。
喫茶店オネーサンの微笑みにストーカー化を覚悟した十七歳の汚れた地図。
・・・。
・・・・・。
とにもかくにもようやくたどり着いたエクスタシーはラーメン激戦区福島の「ラーメン人生JET」さん。
開店15分前になるとストーカー、いや、フリークがわんさか。
どえらい人気です。



「丸鶏醤油そば改(880円)」

使用されるは「黒さつま鶏 黒王」の丸鶏。そらぁ、こちらもどえらい鶏なのでしょう。
ウチの家の裏でコケコケ鳴いてる鶏なんざぁ、同じ鳥類として全否定されるぐらいに差があるはずです。
結んで開いて弾け飛ぶかの如く炸裂する鶏の旨味は柔らかく広く、口内に残る余韻は長く大きく引っ張り広がります。
丁寧に合わせられた醤油は出汁を引き立て、多めに映る鶏油もくどさを感じさせず、どこまでもマイルド。
鉢を覗き、舐め回し、泣きたいぐらいに旨いです。



スープに寄り添うストレート中太麺。啜ってしなやか、噛んでモチ、香り高く。
失礼ながら具材いらんと思えたほど。
スープと麺だけで時間の国のアリス。時計も止まるほど電池消耗度激しい・・・じゃなくて、永遠に続くようなシャスデリ感。
カップ麺も買うしかないっしょ！


店名 ラーメン人生JET
住所 大阪府大阪市福島区福島7-12-2
電話番号 06-6345-7855
営業時間 11:00～15:00、18:00～23:30
定休日 年中無休
駐車場 なし
Twitterアカウント @jetjpn



　　

夏休みの宿題も終わってないのに1月が終わろうとしている、そんな高校生時代を思い起こす寒い冬。
あちらがシルナシノ神なら、こちらはセアブラナシの神、そんな1月限定をいただいた疫病神のサイトはこちらです。
寒い日も安心、中待ちでまったり「セアブラノ神」さん。
運が良ければエア合コンできます。



「煮干塩中華(800円)」 ※1月限定

ガツンと思いきやスマートに引かれた煮干しの出汁。しかし一、二塁間へ流したようなものではなく、センター狙いに徹したと思えるのは、昆布出汁の確かな支えに知る、基本＝素振りの大切さなり。
モンゴル産、フランス産の塩由来でしょうか、甘味を帯びた塩ダレが合わせられることで全体を穏やかに包みますが、その中から浮かび上がるニボ感にはヤンチャに踏み込んだ足跡がチラリン。



滑らかな喉越しの真空麺。やや柔め。
提供当初は低加水だったようで、そちらも食べてみたかったです。伏見のカレーも食べてみたかった。
こちらのチャーシュー、京都では自信をもってオススメできるものですが、この日は瑞々しいネギがスープと一体となって全体を躍動させているようでした。
面白味が多岐にわたった1月限定、これ、新境地というかサナギマンみたいでこ後の夢を見てみたいと願うのは私だけではないでしょう。
イナズマンキボンヌ。
私事ですがインスタグラム始めました。
ハンネは神の図星です。
ごちそうさま！


店名 セアブラノ神
住所 京都府京都市中京区壬生相合町25-4
電話番号 非公開
営業時間 11:00～15:00 18:00～22:00
定休日 水曜
駐車場 あり
ブログ セアブラノ神ノブログデス
facebook セアブラノ神 facebook
Twitter @itamaenakano



　

閉店前ダッシュはお手のもの。いつも独りぼっち。内でも外でもロンリー、ひとりはひとり。
にっこり微笑むヴィジュアルはゴンスケ似で癒してくれます、「麺や 暁」さん。「ラーメンぐんじ」さんのニューブランドというか移転というか。
とりあえずサッサと食うベエ。



「味玉塩ラーメン(800円)」

30種類以上の素材を使用して作り出された無化調スープ。繊細で深みある味わいを形成する、その主役は魚介で、特に鰹が一口目からズンズンいう感じに迫ってきます。
逆に鶏は家政婦が壁から顔半分ぐらいに控えめ。
そうして整えられたバランスが素晴らしく、それを言えば一言で終わってしまいますが、やはり「ラーメンぐんじ」さんといったところです。
別皿で提供されるネギ油はインパクトを与えてくれますが、元スープのじんわり度が高いだけに、私的にはいらんかなとも思いました、スチョクに。
ただスープ温度がやや低かったので最初から入っていてもと、ごぶごぶ。



極細の縮れ麺。コシの強さというより、ややゴワッとした食感で存在を示すもの。
スープの奥深さに対して淡泊な印象を受けましたが、雨音が気になる22時前ということで許してソーリー。
炙りチャーシューの香ばしさ、瑞々しい小松菜にバラ海苔と、俺のスープが、俺のスープがと狼狽えてしまったり・・・。
素スープで溺れられる鈴鹿の清い海、「麺や 暁」さんでした。


店名 麺や 暁
住所 三重県鈴鹿市住吉1-30-15
電話番号 059-367-1401
営業時間 11:30～14:00 (土日祝～14:30)　18:00～22:00
定休日 無休
駐車場 あり
WEB 麺や 暁 公式サイト
Twitter @menya_akatsuki



　　

23号線の車窓越しに見えるのどかな風景の中、人と車の間をぬって歓喜の歌でも聞こえてきそうな、「有機栽培野菜のらーめん すみれ 津本店」さん。
三重を代表する味噌のお店。訪れたことは数知れず、しかし行列と駐車場待ちに恐れをなして実食1回というハードル高杉くん。
この日は警備員に誘導されて通路に停車。私の代わりにウェイティングボードに名前を書きに走ってくれるオチャーン。
心はひとつですと言ったパンチ佐藤を思い出したり。



「新・味噌Ⅱ(724円)」

ベースは動物＋魚介。味噌さんどうぞと言わんばかりのレッドカーペット風、丁寧に土台を形成しており頬ずりしたいほど。
白味噌主体の合わせ味噌はまろやかな印象。出過ぎることなく優しさ穏やかさを伝えつつ、しっかり主張させています。油も滑らかで重さくどさを感じさせません。
チーズでコク、背脂で甘味を付与した独特の味わい。
私の中で美化されていたところもありますが、やはり旨いです。



粉の詰まったような重量感のある、もっちり自家製麺。通常のラーメンなら完全にもっていってしまいそうですが、バランスの妙で違和感なく。
「厚切りチャーシューご飯せっと(326円)」はミニサラダも付いてお得です。
サラダのヴォリュームが淋しいところですがドレッシングが旨し旨し。
近くにコインパーキングはなく、行列も必至ですが、食わずに悔やむより食って体重計に乗って悔やむべし。
そんな岬父の言葉を思い出し、一日中業者を慰めていた三重での土曜でした。




店名 有機栽培野菜のラーメン すみれ 津本店
住所 三重県津市雲出本郷町556-1
電話番号 059-234-7886
営業時間 11:30～14:00　18:00～22:00
　　　　 11:30～14:00　17:30～22:00（土日祝）
定休日 月曜日（祝日の場合は火曜日）
駐車場 あり
facebook 有機栽培野菜のらーめん すみれ