晴耕雨読 / またここで逢いましょう・・・微辛魚介中華そば＠京都府宇治市

Byhassakuman

2020-03-31

我が家の窓から見える桜はようやく満開。でも心の中では散った華があまりにも大きすぎて、志村、なぜ逝くのと切ない鼻歌。志村の勝手でしょと返してくれたかどうか。
時を同じくしてコロナウイルスによる感染症拡大防止のため、京都府宇治市の「晴耕雨読」さんが3月30日をもって一時休業されることとなりました。
やるせないです。私も思うこと多々。今のところ普通に仕事してますし。生活のためには動かさねばならず、ウチごときの零細個人商店でも止まってしまえば方々に迷惑かけるでしょうしと。
ボケた親父が銭湯に行こうとするのを止めることが精一杯の今、怒りと虚しさの矛先を探しているだけだったりします。

「微辛魚介中華そば (900円)」 2/6提供

衝撃でした、これ。
胡椒を中心とした鮮やかなスパイス感と胡麻の芳醇な香り、これがガツンと来るというよりも鋭く切れ込むような印象。
そんな表面のダイレクトな味わいが全体を司る一杯ではありますが、下から押し上げる滋味深い魚介が強い・・・というか太い。舌の上よりも喉の奥の方で素材の旨味を存分に堪能できます。
バランス重視で整えるのではなく、押す力と引く力の双方を無理に抑えず、きっちりラーメンとして成立させたといった感じです。
私ごときの経験値で語れるものではありませんが、こんなスープは他にはないんじゃないでしょうか、エヘン。
このメニュー用だと思われますが、優雅な食感と風味を伝える細麺が秀逸。
じわりと迫る塩ミンチの旨味も主演を食わんばかりの助演ぶり。
持ち帰りで購入した炭焼きチャーシューは、その夜ちょっとした家庭内戦争を勃発させるぐらいの旨さでした。
営業再開すればやはり行きたいですね～。
このお店のラーメンに打ちのめされたいのもありますが、お母さんの元気な顔を見に行きたいです。
モチのロンで駐車場からはヒゲダンスで。
ごちそうさま！