麺処 虵の目屋 / ラーメンが映したBoth Sides Now ・・・ 鶏煮干しそば @京都市中京区四条河原町

影ってしまいました、サーセン。着席する場所によって、こうなるという悪しき例です。
しかし一糸乱れぬ姿で舞い踊る美人が影を帯び、憂いに満ちた表情など見せようものなら、もう堪らんでしょと幻想に溺れたり。
そんな綺麗なラーメンがいただけるのは、「麺処 虵の目屋」さん。
昨年12月、木屋町から四条河原町へ移転されました。河原町OPAの裏手辺り、粋なお店が並ぶ花遊小路のハレの日というビル2階にあります。目印は蛇の目の提灯です。
新店舗はテーブル席も用意され、多人数にも対応可能。コロナが収束したら存分にイチャイチャできます。

「鶏煮干しそば (850円)」

最初の一口でこの一杯のすべてを伝えきるような疾走感。寸分の狂いも隙もなく旨味で埋め尽くされたスープは正面から見ても、振り返って見ても、何なら覗き見ても欠点が見当たらぬものです。
雑味のない鶏を軸にジワっと広がる煮干しが綺麗に合わされ、穏やかな醤油で包み、パッツン細麺、炭の香りが心地良いチャーシュー、しっとり鶏肉に出汁メンマと、どこからでもイケる仕様はお見事です。
偉そうなことを言わせてもらえるなら、ふんぞり返らせてもらえるなら、あまりにも綺麗に整え過ぎており、優等生的な面が目立つからか面白味に欠けることもなくはないといったところでしょうか。
チョビっと乱れて、私だって・・・みたいな隙を見せた方が人間味を感じて、よりエロくて、表から裏から・・・以下略。
兎にも角にも洗練された現代風のラーメンという点で言えば群を抜いた感のあるコチラ。この先、鉢の中でどのような光と影が描かれるのか楽しみで仕方ありません。
次回はピカっと撮ります。
ごちそうさま！



店名 麺処 虵の目屋
住所 京都市中京区中之町565-23 ハレの日 花遊小路 2F
電話番号 不明
営業時間 11:30～22:00
定休日
駐車場 なし
WEB 麺処 虵の目屋＋つるかめ
Twitter @Q6p5WWOigrxzYQ1