ラーメン銀閣 / 時代と人の心を映し出す豚骨感・・・ラーメン＠京都市伏見区下鳥羽

Byhassakuman

2021-10-02

打ちのめしてくれるような豚骨を欲して、「ラーメン銀閣」さん。
濃度や粘度は高くても、意外と食べやすく洗練された豚骨が多くなった気がする昨今、あえて求めるのは獣臭全開で食べる者を選ぶような豚骨。真っ先に思い浮かんだのがコチラでした。
店前駐車場は満車。相変わらずの人気ぶりで、店内も活気に満ちています。
雰囲気からして古き良き時代のラーメン屋ですが、どうよ、この獣臭。匂いがお届け出来ないのが残念なところです。画像見て想像してください。

「ラーメン (650円)」

豚骨を軸にしつつも鶏も使用することで滑らかな口当たりを演出していますが、ガツンと獣臭が漂うクセのあるスープ。この日はいつもの酸味に豚骨の甘味が上手く合わさり、全体を押し上げるようにグイッとブヒッと迫ってきました。
脳に刻まれ身体に染み込むのは、こういった良い意味で不器用な感じの豚骨ラーメンです。
なんかスタイル良くて綺麗でおっぱいの大きな今時のギャルには反応しないのに、ちょっと崩れて影がある背中を見ると抱きしめたくなるような、そんな感じだと言えばわかっていただけるでしょうか。
豚骨スープの移り変わりとは何の関係もありませんが、嬉しく淋しい昭和な私からすれば変化に付いていきたくないという点では同じ悲哀です。若い子に話しかけられれば緊張し、シュッとしたラーメンを前にすれば唇火傷しそうになるでしょ？
落ち着きますわーというのが褒め言葉にあたるかどうか定かではありませんが、ここは居場所を探すセンチな人には欠かせないお店です。
ごちそうさま！
また行きます！