ラーメンながた / 路地に揺らめく赤い提灯と暖簾・・・醤油ラーメン＠京都市左京区北白川

Byhassakuman

2021-11-12

2021年10月、北白川の路地に明かりを灯した「ラーメンながた」さん。
個人的に思い入れのある場所で、再びこの通りを走らせることになるとは我ながら驚きです。話すと長くなるので割愛しますが、そこにあった建物がなくなり、そこに居た人たちが居なくなってしまったことに、なんか衝撃というか傷撃。
周りには何もなくて、見上げたら空すらなくて。それでも通りにポツンと明かり、赤い提灯となびく暖簾がここだよと言っているようで。
こじんまりとした店内はカウンターとテーブル席。学生とご近所さん、スーツ姿の男性。早くも地域に溶け込んだ雰囲気全開です。

「醤油ラーメン (700円)」

鉢の中を覗けば20年前の自分とこの町が見えてきそうな郷愁誘うヴィジュアル。
鶏がら醤油のシンプルな中華そばは淡い出汁と、それに合わせたかのようなフラットな味付けで、シンプルにまとめられています。
思い出の彼方からやって来た私は途中で胡椒フリフリ。でも、このスープは胡椒が合いますよ。
中細ストレート麺は大きく主張するものではなくとも、しっかりとしたコシを備え、スープにジャストフィットです。
学生主体となるであろうこの立地を考慮すれば、全体的に引き過ぎな気がしないでもないですが、この味がどのように浸透していくのか些か興味が湧いてきたりもします。
メニュートップに「かけ」、その他、白湯、まぜそばがあり、セットのチャーシューおにぎり辺りにはそそられるものがありますね。
派手に雄叫びを上げるより、地道にコツコツとやってお客さんの心を掴んでほしい、そんな風に思えるお店です。
ごちそうさま！