ラーメン あかつき / みんな、いつか遠くを見ていた・・・ラーメン ＠京都市左京区北白川

あの頃見ていた景色はすっかり時間に流され、「ん」、「カプリチョス」に「北バチ」、「マジカルブレーン」もない現在。それでも夜の白川通を変わることなく照らしてくれる黄色いテント、「ラーメン あかつき」さん。私が見た90年代の一コマは確実にここにあります。
現在も深夜3時まで営業。遅い時間にチャリって来る学生、オサーン。そしてこの日はマダムやんがカウンターでフェロモン撒き散らす思わぬ展開。
各々が時計の針を止めて時間を泳ぐのは今も昔も変わらずです。変わったのは私と貴方の・・・以下略。

「ラーメン 並 (750円)」

めちゃめちゃイイ！
スリーボール、ワンストライクからの5球目。フルスイングの準備万端。振ったところにボールからお辞儀してやって来てくれたってぐらいの絶好球です。
程良い濃度の動物系にバチッと醤油。豚が強かったり鶏が強かったり、これまで様々でしたが現在はバランスの良いトリトンといった印象です。相当塩分高いのはお約束。深夜にこの塩っぱいのがズンと来るのです。
以前より硬め仕様で歯切れの良い中細麺がさらにノスタルジックな雰囲気を醸し出しており、実にええ感じです。
思い出に目を覚まされ、今この瞬間の味に衝撃を受けたザ・ラーメン。ちょっと興奮して下品2割増しで啜ってしまい、マダムやんの冷たい視線を浴びても、知らん、知らん。
昨今のシュッとしたラーメンとは一線を画すものではありますが、これぞラーメン、これこそラーメンと、声と態度を5割増しで叫びたいほどです。
90、00、10、20年代と見続けた変わらぬ景色。もうひと頑張りして30年代の北白川の夜も見てみたいところです。う～ん。
ごちそうさま！



店名 ラーメン あかつき
住所 京都府京都市左京区北白川別当町13
電話番号 075-702-8070
営業時間 11:30～翌3:00
定休日 不定休
駐車場 なし