越前中華 / 人と味が描くノスタルジア・・・中華そば＠福井県福井市

Byhassakuman

2022-07-08

人もラーメンもノスタルジア。陽射しは穏やか、吹く風も優しく感じられる情景が何かを言ったようで振り向いてみたけど、そこにはいつもの世界があっただけみたいな、そんな感じ、「越前中華」さん。
仕事2割、ぶらり8割で福井を訪れるようになってかれこれ20年ほど経ちますが、何故かこちらを訪れたことはありませんでした。
店構えからしてごっつうええ感じで、店内の雰囲気もほんわかムード。みゆきさんが啜って、SIONが爪弾いていたりしたら最高のノスタルジアでしょう。そんな場面を想像させてくれるような空気がのんびりと広がっています。

「中華そば (690円)」

思い出したというよりも新しく植え付けられたような古い記憶。こういうラーメンどこかにあったっけと探ってみるのですが、覗くなら頭の中でもネットでもなく心の中であるべきでしょう。
鶏と魚介のシンプル且つ淡い出汁のザ・中華そば。この優しく穏やかなスープ、最初は引き過ぎにも思えるのですが、それは出汁感が前面に出たものではなく奥底からじわっと浮かび上がるものだからという気がします。
これ、美味い不味いとかいう次元で語るものではなく、見えるか見えないか、感じられるか感じられないかというものではないでしょうか。
プリッとした縮れ麺が意表をついて大きく主張。個人的には「えっ？」というマッチングではありましたが、そこに拘りが見えたような気もしました。
柔らかなチャーシューがこれまた抜群に旨し。適度な味付けにホロホロとした食感。ええ味出しています。
店頭では「私が作りました」と書かれた野菜が1袋100円で販売されており、きゅうりと玉葱を購入しました。
店を出てスイッチを入れるように、さあ、社会復帰。新しい思い出に背を押されて2割の用事にGOですがなー。
ごちそうさま！