中華蕎麦かたやま中仙道店 / 中華そばと言えばの鶏がら醤油・・・中華蕎麦＠岡山県岡山市北区

Byhassakuman

2022-08-11

年齢でしょうか暑さでしょうか、思わぬ時に「ここはどこ？私はオレですが」状態に陥ることがあります。もっとも多いのは一瞬方角が全くわからなくなることです。マンションの階段を降りて角を曲がったとき方角が四捨五入、立ち止まって考えても因数分解みたいになります。母さん、僕の脳ミソ、麦わら帽子と一緒に飛んで行ったみたいです。
リカバリだったような気もするのですが、どこのと問われても一盃口。ただ、しっかり辿り着いたのは立派。人間が機械に負けた瞬間でした。
こちらは「中華蕎麦かたやま」さん。岡山の伝統を守り続けるような王道の中華そばでリーソクです。

「中華蕎麦 (850円)」

これぞ中華そばといった鶏がら醤油。雷文模様の丼鉢に琥珀色のスープ、ネギ、モヤシにチャーシュー、そしてその他。定番、お決まり、まるで昭和の紅白歌合戦のような安心感と安定感。やっぱりこれがいちばんしっくり来ますよって。
スープ表面を覆う鶏油も濃く、ガッツリと鶏の存在を感じ取ることが出来ますが、個人的には油分が引けた後半のスッキリした味わいがもっとも馴染める気がしました。ジュリーとピンクレディー出た後の新沼謙治みたいな感じ。
凛とした表情の硬め中細麺がビシッと決まり、2種のお肉、特に腿肉が存分に食べ応えを示してくれます。塩漬けの玉子、蒲鉾といった具材も考え抜かれた上の存在なのだろうとヒシヒシ。
オーソドックスな中華そばでありながらこれぞ中華そばと言える存在感、そして唯一無二と呼べる貫禄。この一杯が向かうべき方向は自ずと決まっているように思えました。食べ終えた私だけが向かうべき200km先の我が家が見えてないようで見たくないようで、それでもアクセル踏んで闇の中へ突っ込みましたよと。
ごちそうさま！