ラーメンモリン / 階段の下にも3年、そこにある幸福・・・鴨つけ麺＠滋賀県大津市大津駅前

Byhassakuman

2022-12-07

滋賀県庁前から大津駅前へ移転されて3年の「ラーメンモリン」さん。
恒例の周年限定はもちろん鴨。昨年のように長蛇の列で長時間に渡ってお客さんをお待たせするのは心苦しいとのことで今年は時間別の予約制となりました。
リトルビジネスで直前まで当日の予定が組めなかった私は半ば諦めていましたが、2日前に何とかなりそうでお聞きしたところ、夜の部にわずかに空きがあり幸運にもカモリンすることができました、ひょ～。
当日は店の内外に見慣れた顔ぶれ。毎回、思うことですが常連さんのモリン愛が素敵です。

「鴨つけ麺 (1800円)」＋鴨増 (500円)　※12/3 移転3周年限定

着丼と同時に舞い上がる鴨の香りが堪らんです。
寸胴に大量に詰め込まれたであろう岩手鴨から丁寧に抽出された出汁と油から伝わるコク、旨味、甘味を綺麗に整えたつけ汁。清湯ながらその厚みは凄まじく、最初の一口から強烈な鴨感で圧倒します。ともすれば特有の癖をネガな方へ向けてしまう鴨ですが、ここまで濃厚でありながらも良質な出汁感を伝える手腕は流石の一言に尽きます。
合わせられる麺がこれまた強烈な個性を持ったもので、北海道産小麦100％の特注麺。艶やかな麺肌ともっちりした食感もさることながら、その瑞々しさというか若々しさから感じられるエロさはかつて経験したことのないもので、オサーンは年甲斐もなく震えてしまいましたよ。
具材ひとつひとつも丹念に作られたもの。特にレア気味の鴨ロースはしっとりとした肉質、ジューシーな旨味が申し分なく、これは増して正解、単品でも売れる系、もう鴨肉屋さんでもええんちゃうなヤツ。そしてやっぱり焼かれた葱が旨いです。普段からスープと葱の相性を入念に考えられていますが、鴨だから葱といった単純な発想ではなく、ここでも風味や余韻が口内に広がり、具材でもきっちり楽しませてくれる、だからモリンなのです。
毎年、周年限定で登場する鴨ですが、今回は断言しても良い最高傑作。モリンはここまで来ました。でも驚かない。常連さんは皆さん知ってる、これがモリン、だからモリン。モリンがモリンである限り、モリン愛もまた絶えることはないでしょう。
移転3周年おめでとうございます。
食べられて良かった。自分と皆さんにもおめでとうございます。
まだまだ状況は厳しい大津駅前界隈ではありますが、熱い想いの詰まったラーメンで世の中に活気を与える原動力になってほしいと願う次第です。
ごちそうさま！