一喜蔵 / 和風豚骨 こくまろ @京都府南丹市

今春、京都府南丹市園部町に出来たお店「一喜蔵」さん。
チロリン村という商店街にあります。南丹市役所が近くにあり、お昼時は賑わうでしょうが、夜の部シャッターの私の感想は「なぜここに？」
聞くところによると気さくな店主さんは地元の方。この地でという熱い思いが感じられます。
ラーメンにおいては大和麺学校で学ばれたとのこと。もちろん無化調、自家製麺。
結構な距離を走ることになりましたが、評判も上々で期待は大きなものでした。
お店はカウンターのみ10席ほど。シックな内装で、卓上調味料やレンゲの置き方も洒落てます。



「和風豚骨 こくまろ(700円)」

メニューは和風豚骨の「こくまろ」、「こく黒」の2種に、裏メニューが1種。
ベースが同じものかは確認していませんが黒はマー油のようです。
スープはまろやかな口当たりの豚骨魚介。無化調とは思えぬメリハリのある味わいで、店主さん曰く、多くの食材から旨味を抽出し詰め込んだそうです。
スープの色が黄色く、豚骨以外のまったりとした甘味が感じられることから、野菜類が豊富に使用されているのではと思いました。
塩分が若干高めですが、目立ったバラつきはなくきっちりと作りこまれたスープだという印象を受けました。



博多豚骨を思わす極細麺ですが、自家製の全粒粉麺。スープに対して弱く、絡みももうひとつといったところ。
麺に関してはオープン時から試行錯誤を繰り返して、ずいぶんと変えられたそうです。
個人的には中太のもっちりしたものがバランス的に良い気がしますが、今後どのように変化していくのか楽しみな点でもあります。
具材は厚めのロースチャーシューに、黄身の半熟具合が絶妙の煮玉子、ネギ、糸唐辛子。この辺りからも丁寧な仕事振りが窺えます。
全体のバランスや完成度において注文がなくもないのですが、丹波地方においては本格的なラーメンがいただける稀少なお店だと言えます。
今後の伸びしろの大きさを感じさせてくれるものでした。
いずれ再訪したいと思います。

2013年9月現在、ネット上で公開されている営業情報が間違っているそうなのでご注意ください。
正しくは下記の通りです。

★★★★

店名 一喜蔵
住所 京都府南丹市園部町美園町4号16-58
電話番号 非公開
営業時間 11:30～14:00 18:00～21:00
定休日 第2・第4月曜日
駐車場 あり